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麻枝准ファン必見!猫狩り族の長感想と要約。試し読みもできます【ネタバレあり】

2021年8月28日

 

悩む人
麻枝准の猫狩り族の長。どんな内容?評判はどう?

 

「猫狩り族の長」は、麻枝准氏の文芸作品としてのデビュー作です。

発売前から話題になり、発売前重版となった本作。発売後には読書メーターさんで2位を獲得し3刷の重版済み。

 

 

また、Amazonでは、本記事作成時点で星4.4の高評価

 

今回は、そんな「猫狩り族の長」の感想と要約をしていきます。

 

要約はネタバレありなのでご注意ください。
ゆいて

 

麻枝准さんおすすめの楽曲はこちらから!

 

 

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猫狩り族の長:基本情報

 

猫狩り族の長の基本情報は以下の通りです。

 

 

特設HPでは、BGMも視聴できるので興味がある方はぜひアクセスしてみて下さい!
ゆいて

 

続けて麻枝 准さんについて。

 

1975年1月3日生まれ。三重県出身。シナリオライター、作詞家、作曲家、サウンドプロデューサー。CLANNAD(クラナド)など、多くの恋愛ゲームを手掛けた「泣きゲー」のカリスマ。
シナリオや音楽の代表作:「Kanon」、「AIR」、「CLANNAD」、「リトルバスターズ!」など。
アニメの代表作:「Angel Beats!(エンジェルビーツ)」、「Charlotte(シャーロット)」、「神様になった日」など。

 

猫狩り族の長のあらすじは、こんな感じです。

海辺で出会った彼女は、美しく饒舌で世界で誰よりも—— 死にたかった。

猫が戯れるのを眺めていた時椿は、断崖絶壁に立つ女性に声をかける。
飛び降りようとする黒髪の美女・十郎丸は、多くのヒット曲をてがける作曲家だった。
彼女は予想に反して、雄弁で自信に満ちた口調で死にたい理由を語ってのける。
人生で初めて出会った才能豊かな人間が堂々と死のうとしている事実に混乱する時椿。
なんとかその日は翻意させ、下宿に連れて帰ることとなる。

なぜか猫に嫌われる死にたい天才作曲家と、何も持たない大学生。
分かりあえない二人の、分かりあえない6日間が、始まった。

「猫狩り族の長」特設HPより

 

猫狩り族の長:感想

 

この作品に興味がある方は、麻枝准(だーまえ)のファンが多いと思いますので、その前提での感想です。私自身も、10年以上のだーまえファンです(笑)

 

あくまで「感想」なので、ネタバレや考察はしていません。
ゆいて

 

ココがおすすめ

  • だーまえファンはきっと満足できる1冊
  • 往年のだーまえらしさがある
  • この世の中に違和感を感じる方には刺さる
  • 物語のテンポが良い
  • 手軽に読めるボリューム
  • 終盤の怒涛の展開はさすがの一言

 

ココがいまいち

  • 小説を読みなれている人には違和感を感じる文章
  • 小説というよりラノベ寄り
  • 近年のアニメシナリオのようなしつこいギャグが多い
  • 過去作品のような恋愛や友情、家族をテーマにはしていない

 

続けてなぜこのような評価となったか、について。

 

全体として往年のだーまえを彷彿とさせる仕上がり

 

直近のだーまえ作品は、アニメ「神様になった日」となります。

 

アニメ「神様になった日」は、無駄なギャグ回が多く登場人物に感情移入する間もなく、クライマックスを迎え終わってしまった感がありました。

 

その前作である「Charlotte(シャーロット)」も同様の展開。両作品ともクライマックスはだーまえっぽさを多少感じましたが、やはりそこに至るまでの過程がイマイチ・・・

 

「Angel Beats!(エンジェルビーツ)」は、メインキャラ以外の掘り下げが浅い(アニメだけでは生い立ち等がまったく分からない)と感じましたが、メインキャラにはギリギリ感情移入できました。

 

正直もうアニメシナリオでは、だーまえの良さを出すのは無理(少なくとも12話前後では)だと思っていたので、本書が出版されると聞いたときは少し期待しました。

 

だーまえの良さは、時間をかけた日常パートで登場人物に感情移入させ、中盤から終盤で涙腺に畳みかける。この流れがあってこそだと思っています。

 

小説として出すのであれば、その流れは十分作れると思ったからです。ちなみに、本作品は307ページなので文芸作品としては普通?くらいではないでしょうか。

 

結果としてこの予感は当たりで、感情移入するには十分な「日常パート」がありました。

 

日常パートに時間をかけることができ、さらに登場人物は19歳の女子大学生「時椿」と女性作曲家「十郎丸」という2人でほぼストーリーが進みます。
2人の物語のため、テンポも良いし感情移入もしやすかったと思います。

 

しかしながら、過去作品のような「泣き」要素は強くありません。「泣き」だけがだーまえの良さではないのは重々承知。

 

だーまえ作品の良さの一つに、数日間尾を引くような余韻にあると思います。すべてが終わったあとの、良い意味で尾を引くような余韻がこの作品にはありました。

 

このような感じで、往年のだーまえを彷彿させる作品となっていると私は思います。

 

ファンの間では賛否両論となっている本作品。読み手がいかに登場人物に感情移入できるか、共感できるかで評価が大きく変わる作品だと思います。

 

私小説的内容

 

いくつかのインタビュー記事で本人が語っている通り、女性作曲家「十郎丸」が自分自身だと明言しています。

 

 

つまり、作中の「十郎丸」の考え方や行動=だーまえの生き方そのものということです。

「十郎丸」にだーまえ自身を代弁させているかのような描写が随所に見られます。

 

ギャグが多め。文章はゲームシナリオのよう。

 

近年のアニメ作品のシナリオのような、しつこいギャグが多いのは相変わらずでした。また、私自身は、最近はそれほど小説を読んでいたわけではありませんが、所々違和感を感じる文章がありました。

 

つまり、ゲームのシナリオのような描写が多いんです。元々ゲームのシナリオライターさんなので、その癖(?)が出たのかもしれません。その結果、立ち絵とBGMがあればしっくりくる描写も多かったように思います(笑)

 

猫狩り族の長:要約(ネタばれあり)

 

本作品は、プロローグ含め全10章という構成です。ここからは、それぞれの章の概要を簡単に要約していきます。多少ネタバレもあるのでご注意下さい。

 

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猫狩り族の長:プロローグ

 

主人公「時椿」と「十郎丸」の出会い。

 

「十郎丸」がある目的のために「塔神坊」を訪れ、そこで「時椿」と出会う。この場面のモデルは、福井県の東尋坊だと思われます。

東尋坊
東尋坊

東尋坊商店街
東尋坊商店街

 

猫狩り族の長:第一章 否定、否定、否定

 

「時椿」は「十郎丸」が自身の好きな有名アーティストの作曲家であることを知る。そして「十郎丸」のある目的を阻止するために、一晩「時椿」の家に泊めることになる。

 

猫狩り族の長:第二章 生きるを試す

 

「十郎丸」の目的を阻止するために、「時椿」があの手この手で奮闘する。

 

猫狩り族の長:第三章 格闘技を聴きに行く

 

「十郎丸」の趣味や音楽についての考え方に理解を深める「時椿」。読者が2人の人間性や、2人の関係性を深める章。

 

猫狩り族の長:第四章 楽しいこと探し

 

第三章同様、2人の関係性を深める章。

 

猫狩り族の長:第五章 猫たちとの邂逅

 

第三、四章同様、2人の関係性を深める章。

 

猫狩り族の長:第六章 海を見に行く

 

「十郎丸」の見えている世界は、自分とまったく違うと気づく「時椿」。そして、自身について語りだす「十郎丸」。

 

猫狩り族の長:第七章 解呪

 

「十郎丸」の過去のある出来事に決着を着けようと「時椿」が提案。紆余曲折あったが、無事決着を着けることができ、「十郎丸」との絆が強まったと感じる「時椿」だったが・・・

 

猫狩り族の長:第八章 世界を去る日

 

「十郎丸」が当初の目的を果たすため行方をくらます。必死に探す「時椿」。そして物語はフィナーレへ。

 

猫狩り族の長:NEXT WORLD

 

エピローグ・・・

 

まとめ:猫狩り族の長は麻枝准ファンには一読の価値あり

 

私自身がだーまえファンなので甘めの評価となりました。万人受けするタイプの作品ではないので、賛否両論ありますがファンであれば一度読んでみる価値はあります。

 

きっと昔感じたような、懐かしい余韻に浸ることができるのではないでしょうか。

 

少しでも参考になれば幸いです。

 

ありがとうございました。

 

 

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